横浜綜合法律事務所

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コラム2014.02.26by 吉田 進一

吉田 進一「あっぱれ!浅田真央選手」

ソチ・オリンピックも終わり、寂しい気持ちがする一方で、ようやく落ち着いた毎日を過ごせるようになりました。
4年に1度の大会ですから、出場する選手全員に、これまで準備してきたすべてを晴れの舞台で発揮してほしい、そう思っていましたが、100%のパフォーマンスを特に期待していた選手も何名かおり、その一人が浅田真央選手でした。
ショートプログラムは残念でしたが、フリースケーティングでは、あらためて浅田真央選手の天晴さを世界中に披露することができたのではないかと思っています。
フィギュアスケートの採点は、大きく技術点と演技構成点に分けられますが、技術点は、さらに基礎点(Base Value)と出来栄え点(GOE)に分けられます。
このGOEと演技構成点は、各審判員の採点によって決定されますが、Base Valueは、演技の種類ごとにあらかじめ点数が決められており、3名で構成されるテクニカルパネルが、演技の映像をスロー再生するなどして、実施された技を客観的に決定します。
そして、浅田真央選手は、2つのジャンプで回転不足(Under-rotated jump)と判断されたものの、そのBase Valueは、66.34でした(「たられば」ですが、Under-rotated jumpがなければ、そのBase Valueは、69.16でした)。
一方、メダルを獲得した3選手は、いずれもUnder-rotated jumpと判断されたジャンプはありませんでしたが、そのBase Valueは、アデリナ・ソトニコワ選手が61.43、キム・ヨナ選手が57.49、カロリーナ・コストナー選手が58.45でしたから、いかに浅田真央選手の技術が他の選手を圧倒するものであったかが分かると思います。
できれば、今季で引退といわず、来季以降も、競技者として活躍する浅田真央選手を応援する楽しみを、と勝手に思っています。