横浜綜合法律事務所

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コラム2022.08.26by 大島 正寿

家庭防災のすすめ

この記事をお読みの皆さんの中には、マンションの管理組合や町内会の活動をしている方もおられると思いますが、私も、町内会の理事になり(順番で)、防災担当として震災対応マニュアルを作成することになりました。
恥ずかしながら、これまで防災にあまり関心がなかったのですが、にわか勉強で作業を進める中、色々と発見があったので、ご紹介したいと思います。
まず、関東での大地震は周期的に起きているということです。発生源により幾つかに分類されますが、大きな被害が予想される「南海トラフ地震」は、大体100から150年周期で発生し、前回の1944年と1946年から70年以上が経過しているので、次の発生の切迫性が高まっているそうです(気象庁のHPより)。つまり、いつか「来るかも知れない」ではなく「必ず来る」という認識が必要になります。
つぎに、「大地震で被害を受けても、すぐに国や自治体が援助してくれる」と漠然と期待していたのですが、横浜市の場合、給水設備や食料支援がなされるのは、震災後早くて4日、被害の状況によってはそれ以降、支給される食料も乾パンやクラッカーなど「乾き物」が中心になります。これを知って、家族全員が最低4日、できれば1週間程度生活できるだけの食料の備蓄が必要であると実感しました。
他にも色々ありますが、マニュアルを作成しながら思ったのは「防災準備は想像力とアウトドア感覚だ」ということです。震災が発生したらどうなるか、と想像力を働かせ、それにどう対応するかを考えます。そして、電気、ガス、水道が止まった場合にどうやって生活するか、アウトドア活動になぞらえて考えていくことです。防災準備というと、暗くて重い気分になりがちですが、少しでも前向きな気持ちで備えをしていきたいと思います。