横浜綜合法律事務所

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コラム2021.11.12by 鶴井 迪子

研鑽

先日、弁護士を対象とした医療研修に参加した。
主に交通事故を多く取り扱う弁護士が、その職務にあたって必然的に触れることになる医学的問題・課題についてより深い理解を得、今後の業務に役立てるため、2日間にわたって専門の医師らから講義を受けるという内容である。数年前にも同じ協会の主催する研修を受けたので、今回はその応用編コースであり、骨折、脊椎脊髄損傷、頭部外傷という3つの受傷類型、そして医療調査の留意点、という4点が取扱テーマであった。
携わる進行中の交通事故案件の数も多く、これまでの取扱累計件数も相当になってきたので、各具体的事件を処理する中で否応でも医療方面への知識は積み重なっていくが、やはり、個々の事件で関わる医療関係者とはまた別に、フラットな状態でそれぞれの臨床に携わる医師らから改めて話を聞いたり、臨床の場を目の前で再現してもらうと、これまでの知識・情報が頭の中で喚起・整理され、また新しい観点から再認識することになり、理解が深まり、もちろん新たに得る情報もあり、医師らの裏話的雑談も含め、非常に勉強になった。
弁護士になってから、気が付けばもうこれほどの月日が経ったのかと毎年時間の流れの速さに驚くばかりであるが、あの司法試験を受けた頃と同じように、あるいはそれ以上に、これからも日々頭の中をアップデートし、物事を貪欲に吸収していきたい。