横浜綜合法律事務所

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コラム2021.09.17by 小池 翼

何気なく使っているすごいもの

先日、世界的に有名なガソリン計量機メーカーの工場を見学させて頂きました。計量機と言われてもピンと来ない方もいると思いますが(私もそうでした)、平たく言えば、みなさんがガソリンスタンドでガソリンを入れるときに使っている給油機のことです。
普段何気なく使っているこの給油機ですが、計量法で許されている誤差の範囲(検定公差)は0.5%以内とされていて、給油機に示されるガソリンの量と実際の給油量との誤差がこの範囲内になるよう、しっかりと計量するという大事な役割を担っているため、正に「計量機」と呼ばれるものなのです。
見学させて頂いた計量機は昭和初期に製作されたもので、2016年度「機械遺産」にも認定されたものだそうです。形もサイズも今のものとは全く別物でした。
ここから時代とともに電子式の計量機への進化を遂げる中で、ノズルが軽量化されたり、満タン状態では自動で給油が止まるように工夫がされたり、環境保全のためにガソリンの蒸気の大気への放出を抑えたり(臭いも解消されます)と、一見して見えないところにたくさんの工夫がなされてきたそうです。
みなさんもガソリンスタンドに行かれる際には、是非、計量機に注目してみてください。