横浜綜合法律事務所

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コラム2020.06.19by 渡辺 翔太

裁判業務以外の弁護士の仕事

「弁護士」というと、どのような仕事をイメージされるでしょうか。多くの方は、法廷もののドラマによくあるように、裁判所の法廷で議論を交わしている姿を思い浮かべるかもしれません。もちろん裁判業務も弁護士の重要な仕事の一つですが、弁護士には裁判所を離れて行う職務も多くあります。
たとえば、当事務所には、地方公共団体の包括外部監査人やその補助者に就任し、地方公共団体の事務等の適法性、有効性、効率性及び経済性等について、監査を行っている弁護士もいます。予算が適正に執行されるよう外部から監査することを通じて、地方公共団体に対する住民の信頼の維持向上を目指しています。また、当事務所には、司法研修所の教官に就任していた弁護士もいます。裁判官・検察官・弁護士になるには司法試験合格後、司法修習生として司法研修所で研鑽を積む必要があり、司法研修所の教官は次世代の法曹の養成を担う大切な役職です。
私も平成27年3月から東京圏雇用労働相談センターの相談員に就任し、新規開業直後の企業や海外からの進出企業等が日本の雇用ルールを的確に理解し、円滑に事業展開することができるように支援しております。
今後は、法科大学院での教育にも積極的に関わっていきたいと考えています。裁判官・検察官・弁護士を志す学生の多くは、大学卒業後、2年間又は3年間、法科大学院で学び、司法試験の受験資格を得ています。法科大学院では研究者と法律実務家(裁判官・検察官・弁護士)が協力し、理論と実務の両面から教育が施されています。私は小学校、中学校、高校と良い先生に恵まれたこともあり、弁護士を志す前は教師になりたいという思いもありましたので、法科大学院で後進の育成に関わることで、その思いを叶えたいと思います。