コンプライアンスについてコンプライアンスについて
コンプライアンスは、法令遵守と訳されることが多いようです。
では、なぜ企業は法令を遵守しなければいけないのでしょうか。
仮に法令を遵守しなければ利益を上げられるような状況があったとしても、法令違反状態が露見するリスクがある以上、露見しない場合を含めても、ほとんどのケースでは法令を遵守することの方が損益の観点からも正当化されるというのが、法令を遵守すべきである分かりやすい理由でしょう。
法令違反が露見した場合は、当該法令が予定するもの以外に、社会の信用を失うというペナルティないしサンクションが与えられますので、それこそ企業の継続自体が危うくなる場合もあります。
しかしながら、これだけでは企業が法令を遵守すべき理由として十分ではありません。
企業は社会から利益を得ている、あるいはそれを追及している以上、社会に対して責任を負うべきであり、その最小限の責任として、法令を遵守するのだということも、企業の社会的責任、いわゆるCSRの一部として語られています。
このコンプライアンスを徹底させるためには、弁護士等の法律の専門家によるトレーニングや、そのアドバイスに基づく社内システムの確立などが有用だと思われます。
さらに、実際に法令違反が行われた場合などに備えて、内部通報制度を設ける企業も多くみられます。