横浜綜合法律事務所

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コラム2020.08.14by 渡辺 翔太

夜な夜な励んでいること

高校生の頃、通学時にローファーを履いていました。革の表面が剥げたり靴底が剥がれたりしても気にしていませんでしたし、ぼろぼろになった方が格好良いとも思っていました。手入れといえば、たまに靴墨を塗って古くなったTシャツでこする程度。
最近は革靴の手入れの仕方を学び、夜な夜な靴磨きに励んでいます。馬毛ブラシで埃を落とす、クリーナーで汚れを落とす、クリームを塗って栄養を与える、豚毛ブラシで余分なクリームを落としながら革の奥底までクリームを浸透させる、綺麗な布で乾拭きをした後、セーム革でさらに乾拭きをするという手の込んだものです。本当はこの後につま先と踵にワックスを塗って鏡面のように光らせたいところですが、ワックスを塗れば塗るほど曇っていくのでまだまだ精進が必要です。
難しいのは、クリームをただ塗れば良いというわけではないところ。埃や古くなったクリームを落として革をいったんスッピンの状態にした上で、少量のクリームを馴染ませていく。ブラシ、乾いた布、セーム革で丁寧に磨いていくと、徐々に光り出します。三足を同時並行で磨いていき、かかる時間は約1時間。暑い日には靴を磨きながら汗が滴り落ちてきますが、徐々に光り出す靴を眺めるのはなんともまあよいものです。靴に愛着も湧きます。目の前で変化していく様子に集中しながら磨いていると頭もすっきりするので、気分転換にもなります。
とはいえ、新聞紙を広げて革靴を並べ、その周りにクリーナーやクリームにワックス、クリームの色ごとのブラシを置いていくと、リビングを占拠することになってしまうので、肩身が狭いところです。そんなときは妻のパンプスも磨いてあげることで、我が家では靴磨きが市民権を得ています。